岩手医科大学附属病院
臨床工学部 臨床工学技士
  佐藤 千夏 岩手県立盛岡第二高等学校出身
健康医療科学部 臨床工学科
2023年3月卒業

チーム医療の一員として働く 「いのちのエンジニア」としてのやりがい

神奈川工科大学を選んだ理由

医療系の仕事へのあこがれと、機械が好きで工学系にも興味があったので、担任の先生から医療と工学が融合した「臨床工学技士」を教えてもらったとき、この仕事をめざそうと決めました。臨床工学技士の資格を取得できる大学は全国でも少なく、その中で、神奈川工科大学は「人間工学」についても学べる唯一の大学だったので進学を決めました。病院で働く今、人間工学は重要なので大学で学べて良かったと感じています。

大学時代

特に心に残っているのは、実習で先生から透析機器のセッティングの遅さを指摘されたことです。人命に関わることなので、「練習あるのみ!」と取り組みました。また、看護学科と管理栄養学科との合同授業では、他学科の人と、一つの症例についてディスカッションすることで視野が広がりました。他職種の方への質問の仕方や教え方も学べ、勤務先でもとても役立っています。

現在の仕事

勤務先の仕事には、医療機器の管理と保守点検・修理、集中治療業務、透析業務、カテーテル業務、手術室業務があり、今は主に集中治療業務や透析業務を担当しています。集中治療業務では、朝、医師や看護師と相談して一日の流れを決めて、患者さんの呼吸器の点検や導入をしたり、透析業務を行ったりします。どの業務もミスが許されない仕事なので大変ですが、所属部門の先輩方が気さくに接してくださるので、毎日楽しく働いています。

高校生への

とても神経を使う仕事なので安易には勧められないのですが、機械が好きな人に臨床工学技士は向いていると思います。機械好きの私は、数え切れないほどの医療機器が置かれているのを見るとワクワクしてきます。なによりチーム医療の一員として、また、医療と大好きな機械に携わることができる「いのちのエンジニア」として、大きなやりがいを感じています。