Side Stories

サイドストーリーズ
Vol.7

防犯ボランティア団体「KAIT BLUE」で
学内外の防犯イベントに参加して
社会に貢献しています!

神奈川工科大学には「KAIT BLUE」という防犯ボランティア団体があります。その活動は学内にとどまらず、神奈川県や厚木市の防犯イベントへの参加、神奈川防犯シーガル隊での活動、サイバー防犯ボランティアなど多岐に渡ります。KAIT BLUEの活動内容や魅力について、2022年度代表の河上 真緒さん(情報学部 情報ネットワーク・コミュニケーション学科 4年)に、お聞きしました。
*2023年3月現在の内容です。

KAIT BLUEの活動内容とは

コロナ禍の2年間は活動ができず、メンバーも2人だけになっていたのですが、4年生の春に学生課の齋藤さんに顧問をお願いして活動を再開。メンバーも29名になりました。昨年度に実施した学内の自転車盗難防止啓発運動では、駐輪場や幾徳祭(学園祭)で、自転車の二重ロックを呼びかける活動を行いました。学外では厚木市の「社会を明るくする運動」への参加や、サイバー防犯ボランティア養成講座を受講して、SNSでのサイバーパトロールもしています。

KAIT BLUEには、神奈川県庁や神奈川防犯シーガル隊、厚木市役所・警察署などからも防犯ボランティアの要請がきます。だた、みんな揃って参加するのではなく、それぞれが参加できるイベントに手を挙げて参加するという方法で、無理なく活動することを大切にしています。3月には関内駅周辺をマラソンしながら見回るという防犯活動に、2人のメンバーが参加しました。

サイバー防犯ボランティアについて

2015年から神奈川県庁・神奈川県警察の要請を受けて「サイバー防犯ボランティア活動」を開始し、現在も継続しています。専用のツールを使ってSNS上の不適切な投稿を見つけて、運営会社や県警に通報するのですが、女性に対する卑猥な言動や、犯罪に繋がる可能性があるものなど、通報案件は本当にたくさんあります。本学には情報学部があるので、サイバー防犯ボランティアに興味をもってKAIT BLUEに加入する人も多いです。

KAIT BLUEの活動

社会を明るくする運動

学園祭の展示

なぜKAIT BLUEに? 印象的な活動は?

きっかけは、入学して間もない頃に、学生課から厚木市の少年少女フェスティバルのボランティア募集のお知らせがきたことです。大学では新しいことにチャレンジしたかったので、参加してKAIT BLUEと一緒に活動しました。この活動が楽しくて加入しました。

印象的だったのは、1年生の秋に商業施設で小中学生に対してサイバー防犯の○×クイズをしたことです。買い物に来ていた家族連れに声をかけたところ、真剣に参加してくれました。子供たちから「これはなんでやっちゃダメなの?」と聞かれて、理由を答えたり。こうしたやり取りが本当に楽しくて、防犯ボランティアの手応えを感じました。4年生になってからは、厚木市の「次世代防犯ボランティア研修会」に参加して、高校生や他大学の学生と一緒に活動したことが印象に残っています。

KAIT BLUEの魅力と手応え

他大学や、警察、市役所など様々な方々と一緒に活動できること、そして、地域貢献度の高い活動であることが魅力です。こういう活動ができるサークルは他には中々ありません。活動を通して防犯意識も高まり、視野も世界も大きく広がりました。他県出身の私も地域の一員になれたと感じています。卒業後も何かしらの形で、社会貢献活動を続けていきたいと思っています。

Profile

情報学部 情報ネットワーク・コミュニケーション学科 4年

栃木県立 石橋高等学校 出身

河上 真緒さん

情報ネットワーク・コミュニケーション学科で学ぶ傍ら、防犯ボランティア団体「KAIT BLUE」のメンバーとして、学内外のイベントに参加しています。昨年12月に開催された工大サミット*では本学を代表して、KAIT BLUEのサイバー防犯ボランティアの活動について発表しました。趣味はおいしいものを食べに行くことで、家でなかなか作れないものや珍しいものを食べるのが好きです。研究室の活動で北海道に行ったときには、お寿司の有名店に2時間並びました。とってもおいしかったです!
*工大サミット
日本の理工系大学が連携して行うシンポジウムで、9つの理工系大学が参加しています。

*2023年3月現在の内容です。

Message

KAIT BLUE 顧問 齋藤孝弘(学生課 職員)

KAIT BLUEの活動は、神奈川県くらし安全課、神奈川県警察生活安全課防犯シーガル隊、サイバー犯罪対策課、厚木市役所くらし安全課、厚木警察署生活安全第一課の職員や警察官と共に、厚木市内はもとより横浜市内の活動にも参加して活動しています。

今から3年前にコロナ感染拡大の影響により、KAIT BLUEの活動も約2年間に渡り全くできなくなりました。その影響でKAIT BLUEの部員も必然的に離れてしまい、連絡もつかなくなってしまいました。そんな中で河上さんともう1人の学生の2人が学生課を訪ねてきて、私に「2年間出来なかったKAIT BLUEの活動を何とか再開したい」とお願いしたのです。この言葉に心を打たれて、私は「KAIT BLUEを再開させ4年生に思い出を作らせてあげよう!」と思いました。

それから河上さんを中心として部員を募集し、当初2人だったメンバーは29人に増えました。また河上さんは代表として各活動に積極的に参加し、県主催のユースカレッジでは、持ち前の率先垂範を発揮して、県の主催者から「河上さんは参加メンバーの中で一番元気にリードしてくれて助かりました。」等と感謝のお言葉を頂きました。河上さんは頼まれたことは一言で引き受けてくれる性格を持ち、また何事にも率先して見本になる行動をする素晴らしい能力の持ち主だと実感しています。

KAIT BLUEを再開させ、代表として部員を引っ張り、県や市の職員、また警察官と共に防犯ボランティア活動に青春を注ぎ、各種の活動を活発にこなしてくれたことに心から感謝と敬意を表します。卒業後も河上さんの性格からすれば、どんな苦難も乗り越えて明るい職場づくりをして、みんなに感謝される存在になる確信しております。

最後に、河上さんに「1年間ご苦労様でした。将来に向けて陰ながら応援して行きたい1人です」とお伝えしたいです。

工大サミットでの発表

学生課から「工大サミットで発表しませんか?」という連絡がきて、「何ごとも挑戦だ!」と思い参加を決め、「防犯ボランティアがもたらす地域の安全・安心」について発表しました。本学は情報学部があり、インターネットを使った活動に興味のある人が多いという面を活かして、サイバー防犯ボランティアをやっているという内容です。多人数を前にしての発表は初めてだったので、とても良い経験になりました。この発表で防犯ボランティアの活動について様々な方に理解していただけたかなと感じています。

ネットワークコンピューティング研究室での活動

ネットワークコンピューティング研究室(丸山研究室)で、デジタルツイン実験ネットワークの研究に取り組んでいます。この研究室は、産学連携で行われる大きなプロジェクトに関わっているので、学外の方と一緒に活動する機会があります。学術情報ネットワーク「SINET6」の開通式では沖縄拠点に、NICT主催の広域映像伝送実験では、拠点の1つである札幌雪祭り会場に行って、ネットワークの構築作業に参加しました。

情報を学ぶ面白さとメリット

1年生の頃から、技術を極めたい人たちが集まる学科サークルのような場所に参加していました。率先してメンバーを巻き込んでネットワーク機器を繋げる実験をしたり、AIスピーカーを作ったり、とても楽しかったです。パソコンが1つあれば、調べ物をすることも、モノを作ることもでき、いつでもどこでも学べます。オンラインイベントでは、場所を選ばずに色々な人と関わることもできます。年齢も関係なく、重いものを持ち上げる必要もないので、体格での差もでません。本当にやる気と根気さえあればいくらでも極められる!それが情報の魅力だと思っています。

就職活動について

JR東日本に就職します。研究室で情報ネットワークについての様々なことを体験していく中で、誰もが当たり前に使えるインフラの重要性に気づきました。社会の大きなインフラである電車の運行を通信面で支えられたらと思っています。

高校生へのメッセージ

神奈川工科大学は、自分のやりたいことが全力でできる大学です。KAIT BLUEでは学内外の人と一緒に活動し、学科や研究室でも思う存分やりたいことができ、充実した4年間を送ることができました。女子が少ない理工系大学ですが、施設も雰囲気も明るくて、女子トイレもきれいで多いし、女子専用フロアでは、自分用のロッカーが借りられたり、気兼ねなく着替えもできるので不便さを感じません。 私が進学先を選んだ時には、資格は何が取れるか、実験はどんなことができるか、就職先もみて、自分のやりたいことが本当にできるかを確認しました。ただ学びたいだけではなく、実際にどんなことに触れられるか、どんなことができるかが大事だと思います。

北海道雪まつりで買ったキャラクターグッズです。ゆるい雰囲気と顔が気に入っています。