系統別KAIT理系女子カタログ

高校生のワタシ

進路を決める際にまず、「情報工学系で、情報処理やコンピュータの利用に携わる分野を学びたい」という思いがありました。さらに、システム開発からCGアニメーション制作などにも興味があり、これらを学べる情報メディア系の学科をネットで探したところ、学科名検索で表示されたのが神奈川工科大学でした。情報工学系の幅広い分野を4年間でどの様に学べるかを重視していたので、カリキュラムも細かく確認したのを覚えています。また、Webサイトで見た情報学部棟の建物がきれいで、特に360°パノラマツアーで見ると施設や設備が整っていることがよくわかりました。

本学のWebサイトでは360°パノラマツアーに加えて、3D&VRで施設を紹介しています。

大学生のワタシ

入学後、印象的だったのは「先生方が学生目線で指導を行ってくれる」ということです。それまで私が抱いていた大学の先生のイメージは、高校までの先生とは違い「学生から遠い存在」でした。でも実際には、メールなどで事前に連絡して相談をすれば、真摯に応えてくださいました。その時、親身に相談にのってくださった先生方の対応がとても心強く感じました。

学びの面では、興味があった分野をすべて学び、知識を深めながら、卒業研究に向けてより深く研究したい分野を見つけることができました。現在は可視光と不可視光の画像処理・認識技術研究室（西村研究室）に所属して、皮膚温度（体温）と心拍数の関連から、人間の心理的動作を測定する研究に取り組んでいます。3年次の「情報メディア専門ユニットⅡ」という授業で「顔面の皮膚温度からストレス度合いを始めとした心理的動作・感情の測定を行う研究」について調べたことをきっかけに、その応用として、測定範囲を全身に広げ、病気の兆候などの測定にも関連付けられないかと考えています。

この研究では「画像処理分野」の技術に加え、体温や心拍数、心理動作が関わることから、生理学や生物学、心理学の要素なども関わってきます。そのため、異なる分野の学問をどのように関連づけて発展させていくかを考慮しながら研究活動を行なっています。幸い、3年次後期に実験に必要なシステムや環境を整えられたので、4年次からは専門的な実験をスタートします。

ツギのワタシ

卒業後は大学院への進学を希望しています。大学院に進むことは1年次の頃から考えていましたが、本格的に決めたのは2年次の夏で、それまでは、就職にも対応できるようにインターンシップにも参加していました。大学院では、情報処理の専門知識を向上させると共に、情報系の知識と心理学など他分野を関連付けて「一つの技術」として形にする力を養いたいと考えています。純粋に今研究している分野がとても面白くて、それを形にしたら「どれだけ達成感があるのだろう」という気持ちが、大学院進学に向けての大きな原動力になっています。

高校生へのメッセージ

大学生活では授業の中で知識を得るだけではなく、他分野とも結びつけ、新たな技術やシステムなどに発展させていく思考力を養うことができます。専攻分野を問わず興味のある学問や文化に触れることで、自分自身が取り組みたいことを見つめ直すこともできます。これが大学生活の醍醐味の一つです。これから学びたい分野を見つけたい方も、自身が取り組みたいことを「深く探し続けられる場所」を、ぜひ選んでください。