系統別KAIT理系女子カタログ

化学・バイオ系

2022

Y 友恵

工学部 応用化学科 4年
静岡県立伊豆中央高等学校出身
*本人の希望で苗字をイニシャルにしています。

地元静岡の「水」への興味が
大学での研究テーマにつながりました!

高校生のワタシ

小さい頃から科学に興味がありました。子供向けの科学雑誌やテレビ番組を見て育ったこともあり、高校で進路を考える中で、科学の分野で特に興味があった、「化学」を本格的に学びたいと思う様になりました。また、親しい先輩が応用化学系に進学したことで、応用化学科も進学先の選択肢の一つに。具体的な大学選びでは「本格的に化学が学べること」「自宅から通学できる場所にキャンパスがあること」を特に重視しました。神奈川工科大学については、高校の担任の先生から「自宅から通える範囲で化学が学べる大学」として紹介していただき、重視していた2つの条件に合うことから進学を決めました。偶然ですが父の母校でもあります。

大学生のワタシ

入学直後からスタートした「卒業研究体験実習」で、大学生になったことを実感しました。自分でテーマを決めて研究室で実験ができるので、様々な力がつきモチベーションも上がります。私は友人と一緒に、それぞれが暮らす地域の河川水を簡易的な方法を用いて採取・分析する研究に取り組みました。

私が生まれ育ったのは、静岡県の富士山からの雪解け水が川へ流れ込む地域で、小学生の頃から水に関する授業がありました。入学後は、その「水」について研究をしている先生の「卒業研究体験実習」に参加し、3年の後期からは、環境と生体影響研究室(高村研究室)で環境DNA*や身の回りの河川水に関する研究に取り組んでいます。河川や水に親しみながら育ち、大学で水環境に関わる実習や研究と出会い、深めてみたい研究テーマにたどり着きました。

入学後に感じたのは、どの先生も優しく穏やかで、きめ細かな指導をしてくださることです。授業や課題で分からなかったことを教えていただくことも多く、ちょっとした雑談や悩み相談にも親身になってくださる先生が多いです。他にも、応用化学科には学科専用のSNSがあるので気軽に質問ができます。コロナ禍で対面授業が無くなった2年生前期には、このSNSがあったのでとても助かりました。施設面ではキャンパス内にある附属図書館が気に入っています。豊富な数の本やCD・DVDはもちろん、自習がしやすい環境も整っています。

*環境DNA
土壌や水などのさまざまな環境中から採取されるDNAとそこに生息する生物種の解析

ワタシのOFFタイム

リラックスしたいと思うときには、キャンパス内の附属図書館に立ち寄ります。最近は、面白そうだけど借りるには大きすぎるイラスト集を見たり、科学や花などの図鑑を読んだりして息抜きをしています。読書も好きで、三浦しおんさんの小説『愛なき世界』では、大学院で博士号を取るためにがんばっている女の子が、大変だけど楽しそうに研究に取り組む描写に背中を押され、「やっぱり私も大学院に行こう!」と思いました。漫画も好きで、少年ジャンプのスポーツ系や不思議で変わった作風の漫画、母から教えてもらったCLAMPさんの作品なども読んでいます。

ツギのワタシ

本学の大学院へ進学したいと思っています。3年生になり進路を考え始めたとき、先生や先輩に「大学院へ行こうと思います」と相談すると、誰からも第一声で「いいじゃん!おいでよ」と肯定してもらえたことが、大きな力になりました。大学院では、環境DNAの性質を活用して、手軽に水中生物の量や種の特定ができる方法を見つける研究をどこまで深められるか、挑戦していきたい考えています。将来的には生物や水の保全活動に役立てるようにしていきたいです。卒業後は本学で学んだことを活かして、富士山や豊かな川が身近にある“大好きな地元”に貢献できるように、環境問題改善に繋がる仕事や活動をしていきたいです。

高校生へのメッセージ

大学は「真摯にがんばっている人を全力でサポートしてくれる場所」だと感じています。一番大きな存在は先生方で、「ここがわからない」と聞けばわかるまで付き合ってくださいます。周りには友人たちもいます。心配や悩みごとがあっても、先生や友だちとコミュニケーションを取りながら、自分の「面白い」「楽しい」を信じて進んでいけば、きっと“良いできごと”に巡り合えますよ。

時間割

1 9:30~
11:00
2 11:10~
12:40
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
身の回りの数学
5 16:40~
18:10
1 9:30~
11:00
企業における課題と解決を学ぶ
2 11:10~
12:40
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
5 16:40~
18:10
1 9:30~
11:00
環境保全・エコロジー
2 11:10~
12:40
有機反応化学
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
5 16:40~
18:10
1 9:30~
11:00
2 11:10~
12:40
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
5 16:40~
18:10
1 9:30~
11:00
大気・水質環境
2 11:10~
12:40
経済学
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
5 16:40~
18:10
1 9:30~
11:00
企業における課題と解決を学ぶ
環境保全・エコロジー
大気・水質環境
2 11:10~
12:40
有機反応化学 経済学
3 13:20~
14:50
4 15:00~
16:30
身の回りの数学
5 16:40~
18:10

【3年前期の時間割です】
※オンライン授業です。配信曜日で記入しました。
☆夏季休業期間中に行われた集中講義です。

教えて先輩!Q&A

遠距離通学になるのが不安です。大変ですか?
体力的には大変ですが、自分なりの楽しみがあると通学しやすくなります。私は大学まで片道2時間半かかりますが、朝は車窓から海をゆっくり眺めたり、電車内では好きな本や音楽を楽しんだりしています。
帰りは本厚木駅周辺などでのウインドショッピングや、乗り換え駅の小田原で寄り道をすることで通学時間を楽しんでいます。
大学ではどれくらい実験ができますか?
コロナ禍の影響で実験に取り組めない時期もありましたが、基本的には1〜3年生まで「週1回」は実験室へ足を運び、仲間と協力しながら実験に取り組んでいました。応用化学科では、1年前期から「卒業研究体験実習」という科目で、実験・研究をすることができます。
理系は課題が多いと聞いていますが、うまく乗り切る方法はありますか?
小さなことでも終わる度に「できた!」と思うことを大切にしています。課題がたくさんあるときには、スケジュール帳に「今日やること」を書き出して、終わったらチェックをつけていきます。難しいことでも、やった!できた!を積み重ねていくことで乗り越えられると思います。1つしかできなかった日でも「がんばってできた!」と自己肯定感を上げています。