卒業研究のご紹介
2019年版

機械・自動車・ロボット系

小型競技車両の諸特性に関する研究

舟岡 智哉神奈川県
大学院機械システム工学専攻 博士前期課程1年
(創造工学部自動車システム開発工学科 2019年3月卒業)
横浜商科大学高等学校出身

研究の目的

近年の自動車業界で重要視されている燃費や安全性といった要求に対し、車体が行える工夫は、より軽く、頑丈かつ安全な車体を作ることである。車体を軽くするには、コストや難易度を考えた場合、実用性のある方法は限られている。一方、競技用の車体では、これらの要素がより高いレベルで求められ、製造技術の限られていた過去の車体は、簡単な構造で軽量な車体を作る工夫がなされている。加えて、車体についてのひずみ(物体の変形を表す無次元量)を計測した研究事例は見受けられない。本研究では、競技車両の代表としてレーシングカートを対象とし、ひずみ計測を行うことで車体特性を明らかにし、ひずみ計測を評価手法として実践することを目的としている。

研究内容や成果等

高等教育機関における工学教育分野では、学生フォーミュラなど実践的なものづくり教育が盛んである。一方で、近年ではシミュレーションによる予測手法が進歩しているが故に、「実験により現象を把握する」ことが希薄になっている。そこで、本研究では、小型競技自動車(レージングカート)を題材に、車体各部にどのような力が加わっているか実験的に把握し、軽量化車体を構想するための一助とするものである。

実験車両

車体のひずみ測定結果
指導教員からのコメント 准教授 岡崎 昭仁
将来的に自動車は、「移動媒体」と「楽しむモノ」に特化していくと予想されます。舟岡さんは幼少の頃よりレーシングカートなどで自動車を楽しんできたので、これを題材にして実験することにしました。自分で考えて、自分で試すので、時間が掛かることもありますが、何か学んでくれればいいと思っています。遠慮せず考えたことを言ってください。そろそろ、次世代の小型レーシングカー向け車体を具現化していく必要があります。一緒に議論しているアイデアの中から選別して姿・形にしていきましょう。いつでも、『一緒に考え、作り、試す』が研究室の基本スタンスです。
卒業研究学生からの一言 舟岡 智哉
本学で、非常に多くのことを学びました。中でも 4年次に行った卒業研究は、大学生活において最も大きな経験でした。研究活動では今までにない新しいことに挑戦するので、様々な問題に直面しました。問題解決のため、今まで勉強してきた力学や知識を活用することで、応用方法を身に着けられました。また、指導教員の先生や多くの方からご指導いただき、学ばせていただきました。この研究活動の全てが経験となり、今後の活動への大きな基盤となりました。神奈川工科大学に入学して、本当に良かったと思っています。